「就労移行支援で訓練をしたけど、どうも就職できそうにない」
「会社で働くなんて、どうもイメージができない」
「いっそのこと、フリーランスになって、自分のペースで仕事をしてみたい」
こんな風に思っている障害者の方って、実は多いと思います。大変ですよね、会社で働くのって……
私は2018年4月にフリーランスとして独立して、現在で4年目になります。4年もやってると、大変なこともありましたが、現在はなんとか順調にやっております。
就労移行支援の利用者からフリーランスになることは可能なのでしょうか? この記事ではその答えをご紹介します。
就労移行支援からフリーランスになることは可能

結論から言うと、就労移行支援からフリーランスになることは可能です。
そもそもフリーランスになるとは、どういうことでしょうか?
皆さんがお考えのフリーランスって、具体的には以下のようなものではないでしょうか?
・企業に所属しないで、自分の好きな時に仕事をしている
・カフェやコワーキングスペースで仕事をしている
・楽な仕事をしていそう
このようなフリーランス像は、あながち外れではないのですが、ここでは「税務署に開業届を出して個人事業主として開業している」人をフリーランスとします。自営業と言うこともできるでしょう。
このような個人事業主になることは、就労移行支援の利用者でも可能です。ただここで少し問題が発生します。
フリーランスになることは一般就労とは認められない

そもそも就労移行支援事業所というのは、障害者に仕事のための訓練をしてもらって、企業などへの一般就労を目指していただくための施設です。一般就労とは、企業と雇用契約を結んで働くことを指します。
しかしフリーランスになることは、企業と雇用契約を結んで働くことではないため、一般就労とは見なされない可能性があります。そうなると、就労移行支援施設から就職したという実績にならないことが考えられます。
つまり就労移行支援事業所としては、障害者の方にフリーランスになってもらうことを積極的には勧められないとなります。もし支援員に「フリーランスになりたい」と打ち明けても、「いやいや、企業で働きなさいよ」と言われてしまう可能性があります。
フリーランスになることは悪くない

新型コロナの影響などで、障害福祉の世界にもテレワークが一気に普及しました。一部の就労移行支援事業所では、テレワーク訓練なども取り入れられているようです。
実際にフリーランスをやると分かるのですが、テレワークはフリーランスとの相性が抜群です。フリーランスの仕事って、インターネット回線とパソコンがあれば、どこでも出来る仕事ばかりだからです。これってテレワークと同じ環境です。
あくまでも予想に過ぎないのですが、今後は就労移行支援からフリーランスになることも、就労移行支援事業所の実績として認められるのではないでしょうか。そうすれば、就労移行支援の訓練プログラムにフリーランスになるためのカリキュラムも登場しそうですね。
フリーランスという働き方が厳しいのは事実ですが、自分のペースで働けるため、障害者の働き方の一つとして、もっと普及してもいいのではないかと思っています。皆さんもよろしければ一度、フリーランスとして働くことも、少し検討してみてくださいね。