統合失調症の就労

IT系の就労移行支援ってパソコン初心者でもついていける?

インターネットを活用したテレワークの普及により、ITスキルやWeb開発を学べる就労移行支援事業所が増えてきました。

このようなIT系の就労移行支援事業に興味があって、これまでほとんどパソコンを触ったことがなくて、ついていけるかどうか不安な障害者の方も多いのではないでしょうか?

IT系就労移行支援事業所で学べるITスキル

2021年現在、ITを学べる就労移行支援事業所は日本全国に存在します。それぞれの事業所は独自のカリキュラムを設けて、豊富な訓練メニューを用意しています。

IT系の就労移行支援事業所で学べるITスキルを分類すると、具体的には以下のようなものがあげられます。

IT系就労移行支援事業所で学べるITスキル

1.パソコンを使ったデータ入力(難易度低)
2.WordやExcelなどのオフィスソフト(難易度中)
3.Web制作やプログラミング(難易度高)

おおむねこの3つがIT系就労移行支援事業所で学べるITスキルです。それではこの3つについて詳しく見ていきましょう。

1.パソコンを使ったデータ入力(難易度低)

IT系スキルの中で最も難易度が低いのが、パソコンを使ったデータ入力です。例えば専用のソフトに決められたルールにしたがって数字や文字列を入力したり、WordやExcelで作られたテンプレートに決められたデータを入力したりする業務です。

データ入力で最も重要なのが「入力するデータの正確さ」です。

データ入力は単調な作業ですし、入力量も多いのが一般的ですが、何よりも正確に入力することが求められます。ちょっとした誤字脱字や、数字の入力ミスなどに注意しなければなりません。特に慣れてきたときには要注意です。

このデータ入力を少し応用したものが、仕訳などを入力する会計業務です。これには日商簿記3級程度の簿記の知識があれば、スムーズにこなせるでしょう。

このようにデータ入力と言っても、紙に書かれている情報をそのままパソコンに入力する仕事だけでなく、少し人間の判断力が求められることがあります。少しレベルの高いデータ入力は、単価も比較的高めに設定されています。

2.WordやExcelなどのオフィスソフト(難易度中)

中程度のITスキルは、WordやExcelなどのオフィスソフトの操作スキルです。WordやExcelを使ったことがない方も、名前くらいは聞いたことがあるでしょう。

Wordとは、文章を入力して書類をつくるためのソフトであり、Excelとは、主に数字を入力して表やグラフの作成、複雑な計算を行うためのソフトです。

WordやExcelのスキルは、実はかなり奥が深く、複雑なことや難しいことを覚えようと思うときりがありません。例えばWordやExcelには「マクロ」と呼ばれる、決められた手順を繰り返し行うための機能があるのですが、マクロの開発はWordやExcelのスキルの中でも難易度は高めです。

さらにレベルを上げると、VBA(Visual Basic for Applications)と呼ばれるプログラミングも視野に入ってきます。

しかし障害者雇用におけるWordやExcelのスキルとしては、マクロやVBAまで求められることはマレです。通常の文書作成スキルがあれば、おおむね大丈夫でしょう。

またWordやExcelには、そのスキルを認定するためのMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)という資格があります。興味があったらチャレンジすると良いでしょう。就職活動時にもMOS資格があれば採用が有利になる会社や、入社後にも資格手当を付けてくれる会社もあります。

↑のページでMOSについて詳しく解説しているので、よろしければご覧ください。

3.Web制作やプログラミング(難易度高)

IT系就労移行支援事業所で学べる最も難しいITスキルが、Web制作やプログラミングです。

Web制作には大きく分けて「コーディング」と「デザイン」の2つのスキルがあります。コーディングとはHTMLやCSSなどを記述するスキルのことで、デザインとはPhotoshopやIllustratorなどを使ってデザインデータを制作するスキルのことです。

コーディングはインターネットに公開されている開発環境やエディタ(コーディングを書くソフト)を使えば比較的安価に学習できます。一方、デザインはPhotoshopやIllustratorのソフトを購入しなければ学習できます。ただこのソフトが非常に高価です(月5,000円くらい)

コーディングもデザインも、極めようと思ったら無限に努力が必要なスキルですが、就労移行支援事業所では、一通り基礎的な部分についてはしっかりと学べるようになっているみたいです。

またプログラミングでは主に、JavaやPHP、Python、JavaScriptなどのスキルを学びます。それぞれのプログラミング言語の用途は以下の通りです。

プログラミング言語用途
JavaWebアプリケーション・スマートフォンアプリ
PHPWebアプリケーション
PythonWebアプリケーション・AI開発
JavaScriptWebアプリケーション(クライアントサイド)

それぞれのプログラミング言語には際立った特徴があります。特にPHPとJavaScriptはWeb制作との関連も深い言語ですので、Web制作希望者も気に留めておくと良いでしょう。

ついていけるかどうかは自分次第

IT系就労移行支援事業所で学べるITスキルは先ほど紹介した通りです。それでは自分はこれらのスキルを身に付けることができるのかどうか、不安になりますよね。

結論から言うと、IT系就労移行支援事業所で学ぶITスキルの訓練について行けるかどうかは、自分次第です。

ただ確かなことは、IT系就労移行支援事業所で学べるITスキルは、実務においてはどの分野も基本的なものばかりです。全くの初心者からスタートしたとして、最大で2年間しか利用できない就労移行支援では学べることは限られているからです。

つまりついて行けなければ、学んだITスキルを活かした仕事に就くのは困難と言わざるを得ません。

まずは2日間程度の体験からスタートしよう

多くの就労移行支援事業所では、利用者に対して数日間から数週間程度の体験期間が設けられています。もしIT系就労移行支援事業所で訓練しようと思ったら、まずは体験からスタートして、どんな感じで訓練が受けられるのか、確認しておくと良いでしょう。

体験した結果、「どうも自分には合わないな」とか「これなら何とか続けられそう」とか、いろいろな感想が得られるはずです。

実際に体験して、やっていけそうという手ごたえを感じられたら、本格的な訓練を開始しましょう。

ITスキルは就職後も学び続けなければならない

IT系就労移行支援事業所でITスキルを学び、めでたく就職できたとしても、ITスキルの学習はITの仕事をしている限り続けなければなりません。

特にWeb制作やプログラミング業界は進化の速い世界であり、毎日のように新しい技術やツールが公開されています。これらの情報をキャッチアップして、業務に取り入れていかなければ、競争の激しいIT業界では生きていけません。

こんなことを書くと脅しているようですが、実際にITで仕事をしている人は、ITが好きな人ばかりなので、そういったITスキルの勉強を楽しんでいる方も多いようです。

またIT業界はインターネット上でのコミュニケーションが活発な業界なので、そういったコミュニケ―ションも楽しめれば、より一層、仕事も楽しくなるでしょう。

===
Twitterでは統合失調症を抱えながら、フリーランスとして働いている立花浩紀の気付きやちょっとした仕事のヒントをつぶやいています。ぜひフォローお願いいたします!

「いいね!」と思ったら、クリックお願いいたします<m(__)m>
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 統合失調症へ
ABOUT ME
立花 浩紀
23歳で統合失調症を発症。ネットゲーム廃人として10年間のキャリアを経てから、しぶしぶ社会に復帰。その後、デイケア、就労移行支援、就労継続支援A型を経てフリーランスのウェブライターになる。その後、フルリモートのWeb制作会社での仕事も開始し、「会社員」と「個人事業主」を両立しながら、Web業界に強い精神障害者を目指して邁進中!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です