この記事ではこんな疑問に答えます。
統合失調症のような精神障害を抱えていると、就職するにも一苦労ですよね。履歴書を書いているときに気づく、職歴と資格欄のスカスカ具合・・・ これはちょっと絶望です。
そこでおすすめしたいのが、仕事に活かせる資格の取得です。
「そんなことを言われても、どの資格を取ればいいのか分からない」
仕事に役立つ資格・評価される資格が分からなければ、どうしようもありませんよね。
そこでこの記事では、統合失調症の方でも合格しやすい資格を5つ選んでご紹介します。どの資格も仕事に直結するものですので、自分にあったものを選んでチャレンジしてみてください!
立花浩紀
統合失調症の当事者の立花浩紀が執筆しています。デイケア・就労移行支援・就労継続支援A型・障害者雇用・クローズ就労など様々な働き方を経験し、現在はフリーランスのWeb制作者として活動しています。Web制作は1999年から始めたベテラン。スキルを生かして統合失調症などの障害者でも自分らしく働くための情報を発信中です!
・統合失調症でも就職に役立つ資格がある
・専門的な資格を取れば、その資格を生かせる会社が就職できる
・資格は何個も取る必要はない
目次
統合失調症の方に就職で役立つ資格は5つです
統合失調症の方に就職で役立つ資格は、以下の5つです。
・日商簿記3級
・ITパスポート
・TOEIC
・ファイナンシャルプランナー
・登録販売者
それでは一つずつ見ていきましょう。
事務職・経理にうってつけの「日商簿記3級」
日商簿記3級は商業簿記の知識を証明する資格です。簿記とは簡単にいうと、商売をしたときのお金の流れを記録するためのルールのことです。
個人的には日商簿記3級は、全ての社会人が身につけておくべき知識という印象です。仕事をするということは、商品やサービスを売り買いすることですからね。そこは必ずお金のやり取りが発生します。
簿記には、日商簿記のほかに、全経簿記や全商簿記があります。しかし圧倒的に知名度が高いのが日商簿記です。簿記の資格を取るということは、一般的には日商簿記の資格を取るということです。まずは日商簿記3級の合格を目指しましょう。
・経理
・事務
・総務
・会計士事務所
・税理士事務所
簿記は概念を把握するのに少し時間がかかる知識です。私は独学で勉強しましたが、日商簿記3級に合格するまで、3回も不合格になってしまいました・・・ それくらい初学者には難しいのです。
少し予算に余裕があったら、通信制の予備校で学ぶのもおすすめです。
【ネットスクール】 日商簿記講座
ネットスクールでは日商簿記3級から1級までの通信講座を設けています。
簿記の学習は初めての方でも、簿記の仕組みを図解や設例を使って分かりやすく解説してくれるので、途中で挫折することなく最後まで学べます。
基本知識を身に付ける充実したインプット講義に加えて、ライブでの勉強会も毎月開催されており、通信教育でも最後までしっかりと学習できる環境が整っています。
\簿記初心者におすすめ/
毎月のライブ勉強会も実施中
IT系資格の登竜門「ITパスポート」
ITパスポートは、情報処理推進機構が実施しているITの知識を証明する国家資格です。
情報処理推進機構では、ほかにも難易度の高い資格試験を実施しているのですが、ITパスポートは中でも最も易しい資格です。
易しいと言っても、合格するためには、それなりのITの知識が必要です。資格の知名度は抜群ですので、書店に行けば、学習の役に立つ書籍が多数販売されていることが分かります。
高度なITの知識が身につくというよりも、ITに関する技術や知識を幅広くまんべんなく学習できる資格だと思っていただけると良いでしょう。IT企業への就職には少し物足りない資格ですが、非IT企業への就職においては、基本的なITの知識を持っていることをアピールできるので、おすすめの資格です。
・システムエンジニア
・プログラマー
・Webデザイナー
・IT企業
文系の方やパソコンはどうも苦手という方にとって、基礎的なITと言われても、ちんぷんかんぷんかもしれませんね。そのような方は、スマホで学習が完結するスタディングがおすすめです。
【スタディング】ITパスポート試験講座
スタディングのITパスポート試験講座は、動画による解説と問題演習が全てスマートフォンで完結できる講座です。
スマホなら外出時にも持ち歩けるため、ちょっとした電車での移動時や、カフェでくつろいでいるときなどの隙間時間を有効活用して学習できます。
勉強日記機能や進捗管理機能などもあり、学習の進み具合の把握も簡単です。
\スマホで動画も問題演習も!/
楽しく学べる仕組みが満載
どの会社でも評価される「TOEIC」
TOEICは英語のスキルを証明するのに定番の試験です。特にリーディングとリスニング試験は、非常に歴史が長く、TOEICのスコアを会社内での昇進の条件にしている企業もあるくらいです。
私も何度かTOEICを受験したことがありますが、この試験はとにかく時間が足りません。英語力に加えて、問題を短時間で処理することができる、情報処理能力も必要です。
履歴書にTOEICのスコアを書くとすると、最低でも600点くらいは必要でしょう。障害者でも努力すれば、達成不可能な目標ではありません。
・営業
・ホテルスタッフ
・商社マン
・外資系企業
・英語が公用語の会社
TOEICは1年を通して試験の実施回数が多く、また合格・不合格による成績判定ではないため、だらだらと勉強しがちです。短期間で高得点を取るには、パーソナルコーチをつけた専門的な講座の受講もおすすめです。
【スタディサプリ】TOEIC TESTパーソナルコーチプラン
スタディサプリのTOEIC TEST パーソナルコーチプランは、自分だけのコーチを伴走しながら、学習プランの管理や日々の学習の質疑応答などができる、ちょっと贅沢なプランです。
学習内容も中学英語の復習からスタートするので、いま英語が全くできなくても、問題ありません。
パーソナルコーチプランの利用者は、たったの3か月の利用でTOEICの平均スコアが100点アップしています。
長く使い続けるというよりも、短期集中で学びたい方におすすめですね。
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金融・保険業界で高い評価「ファイナンシャルプランナー」
ファイナンシャルプランナーはお金に関する総合的な知識を身につけられる資格です。
活用の範囲は非常に幅広く、多くの会社で評価されています。試験は学科試験と実技試験に分かれて実施されています。
ファイナンシャルプランナー試験は、日本FP協会と金財の2つの組織が実施しています。3級と2級の試験においては、実技の問題で違いがあります。1級試験では金財のみが学科試験を実施しており、難易度は非常に高いです。
また日本FP協会では、通常のファイナンシャルプランナー試験とは別に、AFPとCFPという2つの資格試験も実施しています。FP2級はAFP相当、FP1級がCFP相当の資格だとお考え下さい。
障害者の方が就職を目指すケースでは、まずFP3級の合格を目標としましょう。一番簡単なFP3級でも、銀行などの金融機関や保険会社などでは非常に高く評価されます。
・銀行
・生命保険会社
・不動産会社
・証券会社
ファイナンシャルプランナーは6つの分野にわたって学習しなければならないため、たとえ3級でも、独学での合格は難しいものです。余裕があれば通信教育の利用なども検討しましょう。
【スタディング】FP講座
FPは3級から実施されていますが、就職で評価されるのは2級からです。しかしFP2級には受験資格が必要とされています。たとえばFP3級を合格するなどです。
そこでおすすめなのがFP3級とFP2級を両方取得する方法。その勉強にピッタリなのがスタディングのFP講座です。学科試験対策も実技試験対策も充実した動画教材でバッチリ対策可能。スマホ一つで簡潔するのもうれしいポイントです。
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薬局やドラッグストアで大活躍「登録販売者」
登録販売者とは、かぜ薬や鎮痛剤などの一般用医薬品の販売を行う方のための専門の資格です。
難易度の高い薬剤師を除けば、医薬品の販売者として高い専門性を持つことを証明できます。ドラッグストアのアルバイトの求人条件としても、登録販売者の資格を持つことが条件とされていることが多く、有資格者であれば、障害者でも雇用される見込みがあります。
・薬局
・ドラッグストア
・コンビニ
・ホームセンター
登録販売者の試験は1年に1度しか実施されていません。もし短期間での合格を目指しているのであれば、しっかりと試験対策をして、準備万端の状態で受験しましょう。
【LEC】登録販売者試験 合格スタンダードパック
LECでは登録販売者試験のための合格スタンダードパックの通信教育を行っております。
1回2.5時間の動画講義が全10回と、全5回の過去問解説講義の合計15回の動画講義が利用でき、試験対策としては十分です。
持ち運びに便利な資料集や、LECオリジナルの図解画面集もついてきます。動画講義はスマートフォンでも視聴できるので、外出先でも問題なく学習できます。
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5年分の過去問の解説講座付き
統合失調症でも資格があれば就職できます
この記事では統合失調症でも取れる就職に役立つ資格を5つご紹介しました。
勉強というと、最初の一歩がなかなか踏み出せないですよね。しかし資格の勉強は、就職活動のためのファーストステップとして非常におすすめです。
ここで紹介した5つの資格は、それぞれ活用できる業種が異なるため、何個も取る必要はありません。まずは自分にとって興味のある分野、勉強が苦痛にならないような分野の資格を選んで、合格を目指しましょう! 応援しています!!
罹患、寛解状態維持してます。登録販売者を取ろうと思うのですが取得後、オープンで就職する場合なのかクローズで行く場合なのか教えて下さい。
前提条件が、オープンで就職するのかクローズで行くのかどちらの場合ですか。
登録販売者試験に合格したのち、販売従事登録申請が必要です。
なお、精神障害者の場合、適切に業務ができるかどうかを判断するための医師の診断書が必要です。
「申請者が精神の機能の障害により業務を適正に行うに当たって必要な認知、判断及び意思疎通を適正に行うことができないおそれがある者である場合(申請書の欠格条項(6)に該当する場合)には、医師の診断書」
オープンでもクローズでも医師からの診断書でOKがでれば、働けると思います。
有難うございます。目指します。目標ができました。