2019年12月にMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)試験の新バージョン「MOS 365&2019」の情報が公開されました。
MOSとはWordやExcelのスキルをチェックするIT系の資格のことです。
パソコンを使った仕事をするのに、WordやExcelのスキルは必要不可欠です。
MOSは事務職を目指している社会人だけでなく、就労移行支援事業所で訓練している障害者の間でも人気のある資格です。
今回はWordやExcelのスキルを証明するMOS資格について解説します。
就職を目指してスキルアップをしたい人は必見です。
目次
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)資格とは
MOSとはMicrosoft Officeのソフトである、
- Word
- Excel
- PowerPoint
- Access
- Outlook
のスキルを証明する資格のことです。MOS(モス)と呼ばれることが多いです。
MOSの試験範囲や区分はOfficeソフトのバージョンアップと連動しています。
Officeは3年に1回ペースで更新されるので、それに合わせてMOS資格も更新される感じですね。
現在、最新のOfficeは「Office 365」あるいは「Office 2019」です。
「Office 365」はサブスクリプション式といって、月額1000円程度を支払うことで、常に最新のバージョンを使用できるOffice製品のことです。
一方「Office 2019」はバージョン2019のOfficeを一括で購入して、無期限で使い続けることができる製品のことです。一度購入すると、永久にそのバージョンのOfficeを使い続けることが可能です。
MOSが役に立つ仕事
MOSの資格を持っていることで、会社における事務の仕事がスムーズにできるようになります。
ちょっとした社内文書を作成したり、売上などの数値をもとにグラフや表を作ったりなど、MOS資格の勉強を通じて、WordやExcelの実践的なスキルを身につけることができます。
また営業をしている人にとって、プレゼンは必須のスキルです。
PowerPointを使えば、魅力的なプレゼン資料を簡単に作成できます。
Excelでは管理が難しいデータベースも、Accessを使うことでGUIでデータの管理が可能になります。
このように企業でパソコンを使った仕事をするためには、Offceのスキルが必要不可欠です。
MOS資格を取得することで、これらのスキルを身につけることができ、さらに就職・転職活動時にOffceのスキルを持っていることが証明できるのです。
MOSの勉強方法
MOSの試験は実際にパソコンを操作して行われます。
書店などで参考書が販売されており、同梱されているDVDを使って本番に近い環境で学習できます。最も有名なのがFOM出版の本ですね。
勉強方法としては、
・参考書を読んでWordやExcelの機能を理解する
・実際にWordやExcelを操作して確認する
・本番に近い環境で模擬試験を受験する
↑の3つがおすすめの方法です。MOS資格では試験範囲がしっかりと決まっているので、参考書を使って練習を繰り返せば、確実に合格できる実力が身に付きます。
また近所にあるパソコン教室などで学ぶ方法もあります。
独学に比べて高額な費用が必要になりますが、インストラクターからしっかりと教わることができるので、一人で学習するより効率的かもしれません。
たとえば「たった1日で即戦力になるExcelマスター講座」という1日で完結する実務直結型のExcelセミナーも開催されています。
なんども視聴できるオンライン版も用意されているので安心です。
MOSの新バージョン「MOS 365&2019」とは
現在実施されているMOSの最新バージョンは「MOS 2016」です。
そして、2020年春からMOSの新バージョン「MOS 365&2019」がスタートします。
詳しくは以下の公式サイトのリンクをご確認ください。
MOS 365&2019 試験概要
https://mos.odyssey-com.co.jp/outline/mos365and2019.html
大きな変更点は
- 「オフィスマスター」がなくなり「アソシエイト認定」と「エキスパート認定」になった
- Accessの試験を受験しなくても「エキスパート認定」に認定される
この2つですね。
これまでのMOSには「Word」「Excel」「PowerPoint」「Access」に合格すると、「オフィスマスター」という資格を取得することができました。
新しいMOSではこの「オフィスマスター」がなくなり「エキスパート認定」に代わります。
またエキスパート認定されるにあたり、Accessの合格が必須ではなくなりました。
つまり、Word、Excel、PowerPointだけでエキスパートになれるわけです。
新しい認定プログラムとレベルは以下の表のとおりです。

2022年11月現在、新バージョン「MOS 365&2019」に対応した書籍は、以下の12冊が販売されています。
MOSエキスパート認定を目指そう
せっかくMOSの勉強をするのであれば、エキスパート認定を目指すのもありだと思います。
エキスパート認定のための条件は、
- MOSアソシエイト認定を受ける(Excel、Word、PowerPoint、Outlookのうち3つ合格)
- MOSアソシイト認定に加えて「Excel Expert」「Word Expert」「Access」のうち2つに合格する
この2つの条件が必要です。
エキスパート認定されると、Officeのソフトについては、しっかりとしたスキルを持っていることの証明になります。
学習の過程で、Word、Excel、PowerPointを学ぶ必要があるので、業務でこれらのソフトを使う場合、即戦力として活躍できるようになるでしょう。
MOS資格を取得して就職活動を有利に進めよう
MOSはWord、Excel、PowerPoint、Accessに関する実践的なスキルを認定する資格です。
特に事務職を目指している障害者が取得すれば、他の就職希望者との差別化もできますし、入社後にパソコンを使った仕事を指示されても、スムーズにできるでしょう。
2019年12月現在、MOS 365&2019は実施されていません。
まだMOS 2016です。もし急ぎで資格が欲しい人は、MOS2016を受験すれば良いでしょう。
急ぎで資格が必要でない人や、自己啓発で資格が欲しい人は、MOS 365&2019の公開を待って、新しいMOSで合格を目指すと良いでしょう。