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在宅ワークと在宅勤務の違いは?障害者にはどちらがおすすめ?

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・在宅ワークと在宅勤務ってどう違うの?
・在宅ワークと在宅勤務のどちらが障害者にはおすすめ?
・在宅で出来る仕事って何があるの?

この記事ではこんな疑問に答えます。

外出がしんどい障害者にとって、在宅の仕事は魅力的です。在宅の仕事として「在宅ワーク」や「在宅勤務」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これらの違いをご存じですか?

ちょっとした違いですが、こういった言葉の違いを理解していないと、社会人として恥をかいてしまうことも・・・。

この記事では在宅の仕事に興味がある障害者に向けて、在宅ワークと在宅勤務の違いや在宅で出来る仕事を紹介します。

たちばな

統合失調症の当事者のたちばなが執筆しています。デイケア・就労移行支援・就労継続支援A型・障害者雇用・クローズ就労など様々な働き方を経験し、現在はフリーランスのWeb制作者として活動しています。Web制作は1999年から始めたベテラン。スキルを生かして統合失調症などの障害者でも自分らしく働くための情報を発信中です!

この記事でわかること

・在宅ワークはフリーランス、在宅勤務は会社員の働き方
・負担をかけずに働きたい方は在宅勤務、実力に自信があれば在宅ワーク
・在宅の仕事はプログラマー、Webデザイナー、Webライターなどがある

「在宅ワーク」と「在宅勤務」の意味の違い

新型コロナの蔓延により、自宅で仕事するスタイルが普及しました。このような働き方を「在宅ワーク」や「在宅勤務」などのように表しますが、実はこれらの言葉は意味が異なります。

在宅ワークと在宅勤務の違い

在宅ワーク:自営業・フリーランスが自宅で働く
在宅勤務:会社員など企業に勤めている人が自宅で働く

どちらも自宅で働くという共通点はありますが、フリーランス(自営業)か会社員かという違いがあります。

また、厚生労働省の「Home Workers Web」によると、在宅ワークは「自営型テレワーク」と定義されています。

一方、総務省の資料によると、在宅勤務は、企業に勤務する被雇用者が自宅を就業場所とする「雇用型テレワーク」とされています。

テレワークとは?

在宅ワークは「自営型テレワーク」、在宅勤務は「雇用型テレワーク」のように、どちらもテレワークですが、そもそもテレワークとは何でしょうか?

テレワークとは、情報通信技術を活用して、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方を指す言葉です。このテレワークには次の3つの種類があります。

テレワークの種類働く場所
在宅勤務自宅を就業場所とする
モバイルワーク施設に依存せず、いつでもどこでも仕事が可能な状態
サードプレイスオフィス勤務
(施設利用型勤務)
サテライトオフィス、テレワークセンター、スポットオフィスなどを就業場所とする

在宅勤務とは、社員の自宅を就業場所とする働き方です。1日全部の業務を在宅で行う「終日在宅勤務」と、半日出勤してもう半日は在宅勤務にするような「部分在宅勤務」の2種類があります。

モバイルワークとは、スマホやノートパソコンなどを活用して、場所や時間に関係なく仕事する働き方です。カフェやバス、ホテルなど様々な場所や移動中に仕事をします。

サードプレイスオフィス勤務とは、サテライトオフィスやテレワークセンターなど、自社のオフィス以外の場所で仕事をする働き方です。

「在宅ワーク」と「内職」の違いは?

厚生労働省の「Home Workers Web」では、「在宅ワーク」と「内職(家内労働)」の違いにも触れています。

在宅ワーク
(自営型テレワーク)
パソコン等の情報通信機器を活用し、インターネットを通じて成果物の作成や役務の提供をやりとりする人。情報通信機器を使うことが前提とされている。
内職(家内労働)在宅での働き方のうち、製造・加工業者などからの物品の提供を受けて、物の製造、加工などをする人
(※家内労働法の適用を受ける)

障害者は「在宅ワーク」と「在宅勤務」のどちらがおすすめ?

「在宅ワーク」と「在宅勤務」は、どちらも自宅で働くスタイルですが、企業に雇用されていない、雇用されているという違いがあります。この違いを踏まえたうえで、どちらの働き方がおすすめか解説します。

会社員として働きたい方は「在宅勤務」がおすすめ

企業に所属して会社員として働きたい方には「在宅勤務」がおすすめです。新型コロナウイルスの蔓延により、在宅勤務を前提とする障害者雇用も増えてきました。

障害者にとって、満員電車での通勤や自宅以外の場所で行動することは、大きな負担となることがあります。

しかし在宅勤務なら、通勤不要で自宅で仕事ができます。ただし、企業によっては在宅勤務の制度がなかったり、完全在宅ではなく、週2日通勤で週3日在宅のような部分在宅勤務になっているケースもあります。

フリーランスにチャレンジしたい方は「在宅ワーク」がおすすめ

自分の実力に自信がある方はフリーランスとして働く「在宅ワーク」がおすすめです。つまり個人事業主として働くわけですが、実際にはそれほど甘い世界ではありません。

・労働基準法などの労働者を保護する法律が適用されない
・雇用保険の被保険者ではない
・自分で確定申告する必要がある
・国民年金や国民保険への加入が必須

このように法的な保護もなく、確定申告などの手続きも自分でやらなければなりません。好きな時に好きな場所で働けるのは大きな魅力ですが、最低賃金が保証されているわけでもなく、収入は人によって大きく異なります。

「在宅ワーク」や「在宅勤務」のメリット・デメリット

在宅ワークや在宅勤務は、どちらも会社のオフィス以外の場所で仕事する働き方です。このような働き方には、次のようなメリット・デメリットがあります。

【メリット1】通勤が不要になる

在宅ワークや在宅勤務では通勤が不要です。基本的に自宅で働くことになるため、自宅をでることなく仕事ができます。

通勤がなくなることで時間的な余裕が生まれ、居心地のよい自宅で仕事ができるのは、障害者にとって大きなメリットでしょう。

【メリット2】仕事に集中できる

在宅ワークや在宅勤務は自宅で一人で働くスタイルであるため、ほかの社員とのかかわりもなく、集中して仕事に取り組めます

ただしZoomなどを使ったリモート会議や、チャットワークなどのコミュニケーションツールを使った打ち合わせなどが頻繁にあると、気が散ってしまうこともあります。

【メリット3】通院などの調整がやりやすい

在宅ワークや在宅勤務であれば、時間的に余裕があるため、通院など外出の調整が容易です。障害者の中には平日の通院が必要な方もいますが、在宅の仕事であれば、有給を申請しなくとも、ちょっとした外出の時間を設けやすくなります。

【デメリット1】コミュニケーションツールに慣れる必要がある

在宅ワークや在宅勤務でも、ほかの社員や顧客との連絡のために、各種コミュニケーションツールを使うことがあります。

これらのコミュニケーションツールに慣れておかないと、仕事をスムーズに進めるのは難しいでしょう。ツール自体の操作は簡単ですが、リモートでのコミュニケーションは思いのほか意思疎通が難しく、自分の状況や希望を相手に対して適切に伝えるには、伝え方や伝える順番などに工夫が必要です。

【デメリット2】パソコンのスキルが必要になる

在宅ワークや在宅勤務の仕事の多くはパソコンを使うものです。たとえばWebデザイナーやプログラマーなどです。これらの仕事にはパソコンのスキルが欠かせません

ただ、単純なデータ入力やWord・Excelの操作であれば、高度なスキルは求められませんが、どうしても収入が低い仕事になりがちです。

在宅ワークや在宅勤務で大きく収入を上げたいのであれば、積極的にパソコンのスキルを高めることをおすすめします。

【デメリット3】セルフマネジメントが必要になる

在宅ワークや在宅勤務は自宅で仕事をスタイルであるため、だらけたりサボったりしないようなセルフマネジメントが必要です。

会社員である在宅勤務の場合、始業時間と終業時間が決まっているケースがほとんどですが、個人事業主の在宅ワークにはそのような決められた時間はありません。サボってしまうとシンプルに収入がゼロになってしまうため、かなり強めのセルフマネジメントが必要です。

在宅でできる仕事

在宅ワークや在宅勤務で出来る仕事を紹介します。

【PR】在宅ワークの仕事を始められるサービス

未経験者が在宅ワークを始めるにはクラウドソーシングを利用するのがおすすめです。無料で登録できて顧客が豊富なサービスは次の3つです。
ランサーズ
クラウドワークス
ココナラ

プログラマー

プログラマーは在宅の仕事の中でも高収入で人気の仕事です。Webアプリケーションやスマホアプリ、パソコンで動作させるソフトなどに加えて、最近ではAIの開発など、プログラマーのニーズは留まることがありません。

プログラマーとして高収入を得るためには、高度なスキルが必要ですが、仕事が好きなプログラマーはスキルアップも楽しんでいます。

Webデザイナー

ホームページを制作するWebデザイナーも人気のある在宅の仕事の一つです。HTML・CSSなどの基礎的なスキルから、JavaScript、PHP、WordPressなど応用的なスキルなど、仕事をするためには多くのスキルを身に付けなければなりません。

インターネット上では、ホームページ制作を学べるオンラインスクールや通信講座があり、書店に行けば、ホームページ制作を学べる技術書もたくさん販売されています。

プログラマーと同じく、Webデザイナーの方も自分の仕事が好きという方が多い印象です。仕事を通じてスキルアップを楽しめる方にとって、Webデザイナーもおすすめの仕事の一つです。

Webライター

プログラマーやWebデザイナーほどのスキルがなくても、Webライターなら手軽に始められるかもしれません。Webライターとは顧客に代わってブログやオウンドメディアなどに記事を書く仕事です。

クラウドソーシングでは単価の低い仕事が目立ちますが、メディアへの直接応募やWeb制作会社のおかかえのWebライターになれば、安定した収入も狙えます。

ディレクションやWordPress入稿、SEO、図解作成、SNS運用など、Webライターに付随する仕事は数多くあります。クライアントに代わってこれらの仕事を引き受けることで、どんどん単価を上げていけるのも、Webライターの仕事の大きな魅力です。

データ入力

あまり高度なスキルを持っていない人でも、単純なデータ入力ならできるかもしれません

データ入力は、紙に書かれている文字や、ネットでリサーチした情報をWordやExcelなどに入力するシンプルな仕事です。

パソコンの操作ができれば誰でも出来る仕事であるため、報酬は低めですが、在宅の仕事として一定のニーズがあります。パソコン一台でスタートできる初めての在宅の仕事にうってつけといえるでしょう。

在宅での仕事は楽なことばかりじゃない

障害者の方の中には在宅の仕事を「楽な仕事」と思っているかもしれません。たしかに通勤がなかったり、住み慣れた自宅での仕事には大きな負担がありません。

しかし、仕事である以上、成果を求められますし、特に在宅ワークのフリーランスにはライバルも多く、今日の仕事が明日もあるとは限らない怖さがあります。

それでも在宅で働きたいのであれば、日々の生活を整えながらスキルアップを目指すしかありません。そして、会社や顧客から仕事ぶりを認めてもらえるように努力し続けることを意識することが大切です。

ご覧いただきありがとうございました!

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ABOUT ME
たちばな
「はたらく障害者」というテーマで活動しています。フリーランスとしてWeb制作に従事しながら、就労継続支援B型事業所で職業指導員をしています。自分自身もデイケア・就労移行支援・就労継続支援A型の経験ありです。このブログでは障害福祉・フリーランス・障害者雇用・一般就労・クローズ就労などに関するお役立ち情報を発信しています!

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