この記事ではこんな疑問に答えます。
私ごとですが、2022年9月に通信制大学の放送大学を卒業しました。
2016年に入学して、卒業までの6年間。本当に大変でした。
毎学期の通信指導の提出と単位認定試験に向けた勉強。オンライン授業では小テストとレポートの作成に忙殺される日々。
そんな生活を6年も続けて、ようやく放送大学の卒業を達成したときは、感無量でした。実際すごく大変でした。
ただ、その努力の量に見合った、見返りがあるかどうか、ちょっと気になるところですよね。私の場合、いくつかのポジティブな変化がありました。
この記事では、放送大学を卒業して私に起きた3つの大きな変化を紹介します。
たちばな
統合失調症の当事者のたちばなが執筆しています。デイケア・就労移行支援・就労継続支援A型・障害者雇用・クローズ就労など様々な働き方を経験し、現在はフリーランスのWeb制作者として活動しています。Web制作は1999年から始めたベテラン。スキルを生かして統合失調症などの障害者でも自分らしく働くための情報を発信中です!
・放送大学の卒業で大卒資格が必要な資格にチャレンジできた
・放送大学の卒業で大変だったこと
・統合失調症でも放送大学は卒業できる
目次
放送大学の卒業で起きた3つの変化
私は20代のころ、関西の私大を中退した過去があります。そのため最終学歴は長い間、高卒でした。
そんな私が放送大学に入学したのは37歳のとき。当時は卒業を目指していたわけではありません。しかし、学習を続けて単位が溜まっていくにつれて、「いったん卒業して大卒になっておくか」と方向転換。
結果として、6年かけて必要な単位を取得して卒業できました。
実際に卒業して私に訪れた3つの変化は次の通り。
・大卒資格が必要な資格(社会保険労務士)試験を受験できた
・正社員への就職が決まった
・多くの人から努力を認められた
一つずつ解説します。
大卒資格が必要な資格(社会保険労務士)試験を受験できた
一部の国家資格には、受験資格として大学卒業が要求されることがあります。
私は個人的な興味で社労士を目指しているのですが、この社労士も大学卒業が要求される資格の一つです。
具体的には、受験申込をする時に、大学の卒業証書のコピーを添付する必要があります。
社労士試験自体は不合格だったのですが、放送大学を卒業したことで受験資格が得られて、試験にチャレンジできたのは、個人的には大きな変化の一つでした。
正社員への就職が決まった
放送大学を卒業したことで、正社員への就職も決まりました。
詳しい仕事内容は、また後日ブログかnoteに書きますが、放送大学を卒業するほどの自己啓発意欲や実力を買われて、とある法人の代表から直接スカウトを受けて、正社員のポジションをゲット。収入も大幅にアップする予定です。
もう44歳の私ですが、きちっと努力すれば、ちゃんと見てくれる人がいて、それなりの会社に就職できるみたいです。もちろん、運の良さも必要ですが。
多くの人から努力を認められた
放送大学を卒業したことで、身近にいる多くの人から努力を認められました。
実際のところ、通信制大学を卒業するってかなり大変です。自分自身のモチベーションだけで勉強を続ける必要があるため、諦めてしまいたくなるポイントはいくつもあります。
しかし、そういった甘えを捨てて、ひたむきに努力を続けなければ、通信制大学の卒業はおぼつきません。
正直なところ、放送大学を卒業したことを、それほど評価しない人がいるのも事実。しかし、大変さを分かってくれる人は、ちゃんと努力を認めてくれます。
別に他人から努力を認めてもらうために勉強してきたわけではないのですが、「君、すごいねー!」と言ってもらえると、放送大学を卒業してよかったと思います。
放送大学の卒業で大変だったこと
大きなメリットが得られる放送大学の卒業ですが、実際に卒業するのはかなり大変でした。具体的には、以下のような点です。
・学費(約70万円)くらいかかる
・単位認定試験受験のため有給取得が必要だった
・どの科目もそれなりに難しい
学費(約70万円)くらいかかる
放送大学は通信制大学の中でも、かなり学費が安い大学ですが、それでも卒業までには70万円以上の費用が必要です。
私は社会人として働きながら勉強していたので、自力で学費をまかなえていましたが、若い方だと、この学費を工面するのは、ちょっと大変かもしれませんね。
ただ、放送大学の場合、毎学期に定額の費用が発生するのではなく、あくまでも受講登録した科目ごとに費用が発生する仕組みです。
具体的には1単位6,000円です。放送授業の場合、1科目2単位なので12,000円が必要となる計算。なので、お金が厳しいときは、登録する科目数を少な目にすれば、なんとかやっていけます。
全科履修生の場合、最長で10年間在籍できます。仮に10年かけても卒業できなかった場合は、再入学して11年生を始めればよいだけです。このように自分のペースで学べるのも通信制大学の放送大学の大きなメリットですね。
単位認定試験受験のため有給取得が必要だった
私が入学した当初は、単位認定試験が平日に行われることがありました。その時は、有給を取得して学習センターまで赴かなければなりませんでした。
ちなみに2024年現在、放送大学の単位認定試験はすべて自宅受験に切り替わっています。そのため、単位認定試験期間中であれば、1日24時間好きな時間に受験できるようになりました。
単位認定試験が自宅受験になったことについて、賛否両論あります。私は学習センターで受験した経験があったため、ただシンプルに便利になったなぁ、と思うだけですけど。
どの科目もそれなりに難しい
放送大学には教養学部しかありません。その中に6つのコースがあり、学生はそのうちの一つのコースに所属するシステムです。
私は社会と産業コースを選択して卒業し、現在は再入学して生活と福祉コースに所属しています。
どのコースの科目もそうですが、単位取得のためには、それなりの学習が必要です。
もともと自分の仕事に関係している科目や、いわゆる「初歩からの~~」とか「~~入門」みたいな、初学者向けの科目であれば、もともとある知識だけで単位獲得できるかもしれません。
しかし、卒業を目指すとなると、そういう楽勝科目ばかりで固めるのは難しいでしょう。
さらに、卒業要件には面接授業あるいはオンライン授業での単位も必要となるため、講義を視聴するだけの科目のみで卒業できるわけではありません。
中には、ハチャメチャに難しい科目もあったりして、そういった科目にチャレンジしようとする猛者も多くいます。
科目間の難易度の差は様々ですが、通学制の大学を比較しても遜色がないくらい、レベルの高い科目が開講されているのが放送大学です。
統合失調症でも放送大学は卒業できる
統合失調症の私ですが、放送大学を卒業することができました。勉強方法や学習を進めるスピードは人それぞれなので、深く言及しませんでしたが、自分のペースを見つけることができれば、時間がかかっても学習を継続できると思います。
特に高卒のまま社会人になってしまった人には、放送大学の卒業で大卒になれるのは、大きなインパクトだと思います。
もし放送大学に興味があったら、ぜひ一度、入学を検討してみてくださいね。