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統合失調症は難関資格で一発逆転できるか?

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・統合失調症でも難関資格で人生の一発逆転できる?
・そもそも難関資格って何?
・統合失調症の人におすすめの資格は?

この記事ではこのような疑問を解決します。

SNSやブログで見かける「難関資格にチャレンジしている統合失調症の人」ですが、果たして試験に合格して人生一発逆転はできるのでしょうか?

この記事では、統合失調症を抱えながら難関資格合格で一発逆転できるかどうかについて、自分の意見も踏まえながら解説します。

たちばな

統合失調症の当事者のたちばなが執筆しています。デイケア・就労移行支援・就労継続支援A型・障害者雇用・クローズ就労など様々な働き方を経験し、現在はフリーランスのWeb制作者として活動しています。Web制作は1999年から始めたベテラン。スキルを生かして統合失調症などの障害者でも自分らしく働くための情報を発信中です!

この記事でわかること

・難関資格を取って人生の一発逆転は難しい
・難関資格とは各種士業の資格
・ちょっと難しめの資格を取って企業に就職するのが正解

「統合失調症は難関資格で一発逆転できるか?」AIの回答

統合失調症は難関資格で一発逆転できるか?

自分自身の意見もありますが、ここは今はやりのchatGPTに質問してみました。結果は次の通り。

GPT-3.5では上記のような回答が得られました。内容はともかく、しっかりとした日本語になっててすごいですね。

AIの回答を要約してみた

chatGPTの回答を要約してみると次のようになります。

AIの回答の要約

・難関資格の合格には治療とサポートが必要
・統合失調症の専門的な治療を受け安定した精神状態を保つ
・心理的なサポートによりストレスや不安を軽減させる
・学習しやすい環境を整える
・目標達成までの適切なスケジュール管理を作成する

ざっとこんなところでしょうか。なんというか無難な意見が得られました。

でもこれ、「一発逆転できるか?」っていう問いの回答にはなってませんよね。「難関資格に合格する方法」みたいな回答になっています。プロンプトを工夫すれば、より良い回答が得られそうですが、いったんここまでとしときます。

そもそも難関資格とは?

そもそも難関資格ってなんでしょうか。人によって資格の難易度は異なりますが、たとえば、公認会計士、弁護士、不動産鑑定士の3つは日本の三大国家資格と呼ばれています。

他にも難しい資格は様々ですが、この記事では難関資格を「士業の資格」とおおざっぱにとらえることにします。理由は、さきほど紹介した三大国家資格が全て士業の資格だからです。

魅力あふれる士業の資格

三大国家資格以外にも士業の資格はさまざまです。たとえば、税理士や司法書士、社会保険労務士、行政書士など、「なんとか士」の名前がついているのが士業の資格の大きな特徴です。

士業の資格って、なんだかあこがれちゃいますよね。高度な専門性を生かして、難しい課題を解決していく。そんなイメージがあります。試験に合格するのだって難しいでしょう。

だからこそチャレンジのし甲斐がある。そんな風に思っている頭のいい人たちが、年1回実施される国家試験に向けて、猛勉強の日々を送っています。

そんな士業の資格に、統合失調症を患いながらもチャレンジしている人がいたりします。SNSやブログでたまに見かけることがあるんですよね。

それでも士業の資格にチャレンジする?

士業の資格にチャレンジするとして、本当に合格できるまで勉強を続けられるのでしょうか?

アガルートアカデミーの「国家資格の難易度ランキング!簡単な資格は?合格率や勉強時間より」の記事によると、国家資格の合格率は以下のようになっています。

1位:司法書士 3.5%
2位:技術士(1次試験・2次試験) 4%
3位:中小企業診断士(1次試験・2次試験) 4%
4位:社労士 5%
5位:土地家屋調査士 8%

引用元のサイトでは以下26位まで掲載されています。やはり士業の資格の合格率は低いですね。上位5位まで安定の合格率一桁です。

受験した人の中には、たいして勉強していない記念受験の人も含まれていると思いますが、それにしたって合格率が低すぎです。こんな合格率の低い士業の資格にチャレンジしても、自分なんかは合格できないんじゃないか・・・、と弱気になるのも当たり前かもしれません。

士業の仕事は難しい

統合失調症という障害を抱えながら健常者と同じように仕事をするのは、非常に厳しいものがあります。

さきほどchatGPTでの回答にもありましたが、ストレスや不安をコントロールするのが統合失調症の人には重要な課題です。でも、仕事って基本、ストレスや不安ばかりなんですよね・・・

ましてや、独立した士業として働いていくことは、会社員の比にはならないくらいのストレスと不安の連続です。

私は個人事業主ですが「仕事がなくなったらどうしよう・・・」って、そんなことを考える毎日を送っています。開業するって厳しいのです。士業だと日常的な仕事の難易度もグッと上がるので、なおさらでしょう。

障害者にはそんな難しいことを求められていない

しかし、安心してほしいのが、障害者雇用や特例子会社、A型作業所の場合、そこまで難しい仕事を任されることは、ほとんどないと言えるでしょう。少なくとも、独立した士業並みの仕事がアサインされるとは考えにくい。

私も経験がありますが、障害者に任される仕事って、単純作業の繰り返しだったり、失敗しても大丈夫な仕事ばかりなんですよね・・・ 基本的にやりがいはないです。

だからこそ難関資格にチャレンジして、独力で厳しい道を切り開いていく、と考える統合失調症の方がいるのも分かる気がします。

難関資格合格で一発逆転は難しい

しかしながら、難関資格合格で一発逆転は難しいと考えています。理由は以下の2つです。

・難関資格の合格は難しい
・難関資格に合格しても仕事が難しい

さきほど合格率のデータを紹介したように、難関資格である士業の合格率は極端に低いです。加えて、合格後にその士業の仕事を統合失調症を抱えた障害者が満足にこなせるかどうかは疑問があります。

そういうことを考えると、統合失調症を抱えながら難関資格で一発逆転は難しいのではないのでしょうか。

まぁ、難しいからこそチャレンジし甲斐がある、というのも分からないのではないのですが、それならせめて仕事をして自分の生活費くらいは自分で稼ぎながらチャレンジするのが、まっとうな社会人というものでしょうね。

統合失調症におすすめのちょいムズ資格

もし、普通に会社員になるとして、書類選考や面接で評価されたいのであれば、難関の士業の資格ではなく、ここで紹介する「ちょいムズ資格」を目指すのがおすすめです。

具体的には以下の3つの資格です。

・日商簿記2級
・基本情報技術者
・2級ファイナンシャルプランニング技能士

これら3つの資格は、私が実際に合格した資格であり、採用担当者や人事からもある程度評価された実績があるものです。もう詳しく見ていきましょう。

日商簿記2級

日商簿記2級は経理や会計に欠かせない簿記のスキルを認定する資格です。簿記とは、商品やサービスの売買などお金のやり取りを記録するときのルールのことです。

障害者雇用でも経理事務を目指す場合、日商簿記2級があれば強力なアピールポイントになります。日商簿記3級でもないよりマシですが、やはり2級合格者に比べるとイマイチ弱い。

さらに上に日商簿記1級がありますが、これはもはや難関資格の部類なので、少なくとも就職前に目指す必要はないと思います。

日商簿記2級の勉強法

私は日商簿記2級に独学で勉強して合格しました。使用したテキストは次のものです。

日商簿記というとTAC出版の本が定番なんですが、あれはどのシリーズも難しめです。ネットスクール社の「サクッとうかる」シリーズは、独学でも絶対に迷わないくらい易しく解説されていて、独学者の強い味方です。

とりえあず、商業簿記と工業簿記のテキストを進めながら、各章を読み終えるたびに、トレーニングで問題演習を続けていきましょう。仕上げに市販の模擬試験(なんでもいい)をやれば、短期に合格できます。

基本情報技術者

基本情報技術者はエンジニアの登竜門的資格です。難易度としてはITパスポートの次の難しさです。

この資格はたびたび試験内容や出題方式が変化してきたのですが、2023年現在では、いつでも受験できるCBT方式となり、選択式のプログラミング言語の問題がなくなり、代わりに疑似言語が必須になっています。

プログラマーやSEを目指す場合に、この基本情報技術者は強いアピールになります。この資格なしで就職できるケースもあるかもしれませんが、就職後に基本情報技術者の資格を取るように指示されると思いますよ、きっと。それくらい定番の資格です。

基本情報技術者の勉強方法

基本情報技術者は定番の国家資格なので、書店にいけば多数の試験対策書が売られています。

いつの時代も評判がいいのが、この栢木先生の本です。知識のインプットに最適。

本試験では、過去問と同じような問題が繰り返し出題されるので、これを仕上げればバッチリでしょう。

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

2級ファイナンシャルプランニング技能士はお金に関する知識を評価する資格です。FP2級と呼ばれることが多いですね。

FP2級が評価される企業は意外と多く、銀行・保険会社・証券会社などさまざまです。保険のセールスレディなんかが名刺に「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」とか書いてるのを見かけることもあります。

銀行や保険会社、証券会社は障害者雇用の中でも、比較的報酬が高い企業が多いのでライバルが多く採用も厳しめです。だからこそ、FP2級を取って万全の体制で応募したいところなんですね。

2級ファイナンシャル・プランニング技能士の勉強法

FP2級はなかなか難しい資格ですが、時間をかければ独学でもなんとか合格できるレベルです。

書店ではさまざまなテキストが売られてますが、私は史上最強シリーズを使いました。ですが、別にこれ以外のテキストでもたぶん大丈夫です。特に違いはありません。

ちょいムズ資格で企業に就職が正解

もし仕事や生活にゆとりがあり、自己啓発意欲が燃え盛っているのであれば、難関資格にチャレンジして一発逆転を目指してもいいかもしれません。

しかし、多くの統合失調症の方はそうではないはずです。だからこそ、効率的な人生を歩む必要があります。とりあえずこの記事で紹介した、日商簿記2級・基本情報技術者・2級ファイナンシャルプランニング技能士あたりの資格を取得して、手堅く企業に就職する、というのを私は推奨しておきます。

ご覧いただきありがとうございました!

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たちばな
「はたらく障害者」というテーマで活動しています。フリーランスとしてWeb制作に従事しながら、就労継続支援B型事業所で職業指導員をしています。自分自身もデイケア・就労移行支援・就労継続支援A型の経験ありです。このブログでは障害福祉・フリーランス・障害者雇用・一般就労・クローズ就労などに関するお役立ち情報を発信しています!

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