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統合失調症の再発だけは絶対にNG!再発を防ぐための3つのポイントを紹介

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・統合失調症が再発しやすいって本当?
・統合失調症の再発を防ぐポイントは?
・統合失調症って治るの?

この記事ではこんな疑問に答えます。

統合失調症の怖いところは、油断していると簡単に再発してしまうことです。

再発の原因はさまざまですが、日ごろの生活習慣や心がけで再発を防ぐことは可能です。

今回は統合失調症の再発を防ぐためにはどのような事に気を付ければよいのか、具体的なポイントを3つ紹介します。

立花浩紀

統合失調症の当事者の立花浩紀が執筆しています。デイケア・就労移行支援・就労継続支援A型・障害者雇用・クローズ就労など様々な働き方を経験し、現在はフリーランスのWeb制作者として活動しています。Web制作は1999年から始めたベテラン。スキルを生かして統合失調症などの障害者でも自分らしく働くための情報を発信中です!

この記事でわかること

・統合失調症は再発しやすい病気です
・統合失調症の再発防止には適切な服薬が一番大切
・統合失調症は再発しなければ普通に生活できる病気です

統合失調症は再発しやすいって本当?

統合失調症に限らず精神疾患は再発しやすいという性質があります

治療の途中で服薬を中断してしまうと、1年以内に約80%、2年以内に約98%の方が再発するというデータもあります。

特に統合失調症では初発した後、一度は症状が改善されても、複数回の再発を起こしてしまうことも少なくありません。

そして再発を繰り返すたびに、だんだんと元の状態に戻りにくくなるのです。

統合失調症の再発は突然起こるというよりも、一度症状が改善した状態(寛解期)から数週間くらいの時間をかけて段階的に悪くなっていくのが一般的です。

再発のサインは統合失調症にかかっている本人が気づく事もありますが、周囲にいる家族が気づく事もあります

「こころの健康情報局 すまいるナビゲーター」のホームページに「家族がわかる再発のサイン」が掲載されているので紹介します。

家族がわかる再発のサイン(例)
  1. 眠れない日が続くようになる
  2. イライラしている
  3. 食欲が落ちている
  4. 焦りや不安の訴えが多くなる
  5. 発病時の体験を昨日のことのように語るようになる
  6. そわそわして、落ち着きがなくなる
  7. うつ症状になり、ぼーっと考え込んだりする
  8. 被害的で、疑い深くなる
  9. 行動的になり、異性にアタックしたり、仕事にトライする
  10. 作業所やデイケアを突然やめて、仕事探しに出る

https://www.smilenavigator.jp/tougou/about/abc/abc07_01.html

このようなサインが現れたら要注意です。

もしこのようなサインが現れたら、まずは行きつけの病院に受診に行き主治医に見てもらいましょう。

もし再発が起こってしまっても、速く対応できれば重症化を防ぐことができます。

そのためにも再発のサインを見逃さないことが、統合失調症の治療では重要です。

統合失調症の再発を防ぐ3つのポイントを紹介します

統合失調症の再発は基本的な対策で防ぐことができます。

統合失調症の再発を防ぐための3つのポイントを紹介します。

薬はしっかり飲もう

統合失調症の患者はほぼ確実にお薬を飲んでいるはずです。

統合失調症の特徴である「陽性症状」は薬を飲むと割とすぐに症状が改善します。しかし、

「陽性症状が無くなったからもう大丈夫!」

と服薬をやめてしまう人は少なくありません。

陽性症状が発症しなくなったのは、服薬をしているからです。なので服薬をやめてしまうと、かなりの確率で陽性症状が再発します。

再発を繰り返してしまうと、薬の効果が低下したり、脳になんらかの後遺症が残る事もあります。

統合失調症の症状がよくなっても自分の判断で服薬を中断するのは控えましょう。

もし、副作用などが気になって薬の減量や中止を希望するのであれば、まずは主治医と相談することがベストです。

夜寝て、朝起きよう

朝と夜が入れ替わってしまう昼夜逆転になってしまうと、身体的にも負担が大きいだけでなく、社会復帰への妨げにもなります。

もし自分の力だけで、正常な生活リズムを維持できないのであれば、日中はデイケアに参加したり、少し余裕があれば作業所など作業をしてリハビリ生活を送ってみるのもよいと思います。

もし、昼夜逆転の生活になってしまったら、

「今日はいつもより30分だけ早く寝る」
「朝起きて目が覚めたら散歩にいく」

など自分でルールを作って少しずつ改善していきましょう。

家族とは仲良くしよう

統合失調症の患者には家族と同居しているという方も少なくありません。

正直なところ、統合失調症の症状を家族の人に理解してもらえるかどうかは、その家族次第といったところです。

病気に理解のある家族でしたら、患者の皆さんが統合失調症の休息期に自宅でゴロゴロしていることに対しても前向きにとらえてくれるかもしれません。

統合失調症という病気はただでさえ偏見の目で見られる事が多い病気です。

せめて家族だけでも暖かく見守って欲しいですよね。

自分の言葉で病気について理解をしてもらえればいいのですが、なかなか難しい面もあります。

その場合は、行きつけの病院によっては、統合失調症に関する家族教室が行われていることがあるので参加を促してみるのもよいでしょう。

また、定期的な診察の時に家族の人に付き添ってもらうのも良い方法でしょう。

また自分のできる範囲で家事を手伝うというのも、家族から理解を得ることができるきっかけになるでしょう。

統合失調症の患者にとって家族や家庭は最後のより所です。

病気をしっかり治療するためにも、家族とはできるだけ仲良くすることをおすすめします。

統合失調症は再発しなければ治る病気です

統合失調症は再発しなければ、健常者の方と近いレベルまで社会生活を送れるようになる病気です。

統合失調症を発症してから20年から30年にわたる経過を調べたデータによると、

・回復または社会的に治癒する:20~30%
・軽症群および中等症軍:25~30%
・重症群:15~25%

という結果もあります。軽症群とは、症状は存在しているけれども日常生活に支障をきたさない程度のことです。

統合失調症に関わる医療は進歩を続けています。新しい薬や既存の薬に対するジェネリック薬品も登場しています。さらに、リハビリのプログラムや心理社会的療法も充実しています。

繰り返しますが、統合失調症は再発さえ気をつければ確実に良くなる病気です。今日紹介した再発を防ぐためのポイントに注意しながら、病気と長く付き合っていきましょう。

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ABOUT ME
立花 浩紀
「統合失調症と働く」というテーマで活動しています。フリーランスとしてWeb制作に従事しながら、就労継続支援B型事業所で職業指導員をしています。自分自身もデイケア・就労移行支援・就労継続支援A型の経験ありです。このブログでは障害福祉・フリーランス・障害者雇用・一般就労・クローズ就労などに関するお役立ち情報を発信しています!

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